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朝の光で整える、眠りと体のリズム ― セルフケア編 ―
不眠で悩む方は、「夜眠るためにどうするか」に意識が向きがちですが、実は大切なのは朝の過ごし方です。朝の行動を少し工夫することで、夜の眠りが驚くほど変わってきます。ここではすぐにできるセルフケアをいくつかご紹介します。
① カーテンを開けて太陽の光を浴びる
起きたらまず、カーテンを大きく開けて部屋に朝日を取り込みましょう。朝の光を浴びると、脳内で「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは日中の心の安定に役立つだけでなく、夜になると眠りを促す「メラトニン」へと変化します。つまり、朝の光が夜の眠りを作っているのです。
☝️ 曇りや雨の日でも、自然光を浴びることは大切。窓際で5分でも過ごすとリズムが整いやすくなります。
② ゆったりとした伸びとストレッチ
光を浴びた後は、立ち上がって全身を伸ばしてみましょう。手を上に伸ばして背筋をすっと伸ばすだけでも、血流が促されて体が自然と目覚めやすくなります。
特に首・肩をゆっくり回すと、自律神経のバランスが整いやすく、呼吸も深まりやすくなります。デスクワーク中心の方は、このひと手間で日中の疲れ方が変わってきます。
③ 腹式呼吸で胃腸も目覚めさせる
深呼吸をするときは胸だけでなくお腹を意識しましょう。息を吸うときにお腹がふくらみ、吐くときにへこんでいくのを感じながら、数回繰り返します。
腹式呼吸は横隔膜をしっかり動かすため、そのすぐ下にある胃腸が刺激されて働きやすくなります。胃腸が元気になると、昼間の活動が軽やかになり、夜には自然と体が休むモードに入りやすくなるのです。
④ 朝の「小さな楽しみ」をプラスする
例えば、朝に好きなお茶をゆっくり味わう、花の水やりをする、短い日記をつける。そんな習慣もセロトニンの分泌を後押ししてくれます。「気持ちよく始められた」という感覚そのものが、夜の安心した眠りへとつながります。
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眠りを整えるセルフケアは特別な道具もいらず、毎日の習慣に取り入れるだけで十分です。
「夜眠れない」ではなく、「朝から眠りの準備を始める」という意識で取り組んでみてくださいね。
中央林間のつゆき按腹堂では、鍼灸やマッサージで自律神経を整え、自然な眠りをサポートしています。セルフケアと施術を組み合わせて、眠れる体を一緒につくっていきましょう。